歯周病で入れ歯を検討している方へ|後悔しない治療方法・種類・費用を解説

歯周病で入れ歯を検討している方へ|後悔しない治療方法・種類・費用を解説

最終更新日:2026年8月5日

虫歯や歯周病で歯がボロボロ、グラグラでお困りの方の治療専門の歯科医院、このは歯科クリニック東京の院長、小西浩介です。

 

歯周病で入れ歯を検討している方のお口の中の状態

 

歯周病で歯が抜けてしまったり、抜歯をして、歯を入れるために入れ歯を検討している方は大変お悩みの場合が多々あります。

 

歯周病で歯を失った方は、その失った歯だけ歯周病ということは少なくありません。多くは、他の歯も歯周病になっていることもよく目にします。

 

従来の入れ歯ですと、入れ歯を支えるために、その周囲の歯にひっかける構造(クラスプ義歯やノンクラスプ義歯)となります。

 

歯が全体的にグラグラなので、将来的なことも考えて治療したい50代女性の治療前

 

そのような仕組みの入れ歯を装着すると、支えの歯が軽度の歯周病であっても、より歯周病が進行してくることも少なくありません。

 

このような入れ歯をしていて、どんどん歯周病が進行して歯が抜けてきて困ったという患者さんは当院に多数来院されています。

 

このように、歯周病の方で、従来の入れ歯でもインプラントでもない入れ歯を検討している方には、ドイツ式入れ歯と呼ばれるテレスコープ義歯が向いている可能性があります。

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)のbefore,after

【関連記事】テレスコープ義歯を完全解説!特徴、種類、メリット、費用は?

 

今回は、このブログを通じて、歯周病で入れ歯を検討している方のお悩みの方が少しでも前向きになっていただければ幸いです。

 

このブログは、総入れ歯やドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)治療を専門としている、学会やコンペティションにて歯がボロボロ、グラグラの方をきれいに治療する分野で数々の受賞歴を持ち、全国の歯科医師に多数の依頼講演と執筆歴がある「このは歯科クリニック東京」の院長である小西浩介が執筆しております。

 

総入れ歯・ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の名医は小西浩介

【執筆者紹介】全国の歯科医師に総入れ歯・ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)を教育する院長 小西浩介の経歴紹介

 

このブログも含め、私が執筆した歯がボロボロ、グラグラ、歯を失った方でお悩みの方への治療に関する医療コラムを以下にまとめていますので、いつでも見返せるようにブックマークに登録していただいてから読み進めていただければと思います。

ドイツ式入れ歯の名医のこのは歯科クリニック東京の院長小西浩介が解説するブログ

 

この記事の内容は、

  1. 歯周病の方の入れ歯かインプラントかの選び方
  2. 歯周病の方の後悔する入れ歯の種類
  3. 歯周病の方が将来困らない入れ歯の治療方法
  4. 歯周病治療だけでは治らない重度歯周病の方の治療方法
  5. 当院の重度歯周病の方への入れ歯治療例
  6. 歯周病の入れ歯治療の治療費用と治療期間について
  7. 歯周病と入れ歯に関するよくあるご質問
  8. まとめ|歯周病の方にはドイツ式入れ歯が向いていることがあります

歯周病の方の入れ歯かインプラントかの選び方

まずお伝えしたいことは、歯周病で歯を失った方や、歯を失った部位以外も歯周病になっている方は、インプラント治療をすることのリスクが高い可能性があります。

 

私もインプラント治療を手がけますが、歯周病でインプラントをしたいという方には、十分にそのリスクを理解していただいております。

 

 

歯周病の方でインプラントをしている患者さんの状態

 

インプラントは天然歯と同じように歯周病にはなることがあり、それをインプラント周囲炎といいます。

 

このインプラント周囲炎は一度罹患すると、なかなか完治が難しく、インプラントの周囲の骨や歯茎が溶けたり化膿してしまい、最悪インプラントの撤去手術が必要となることもあります。

 

インプラント周囲炎で撤去したインプラント

 

歯周病の既往がある方は、インプラント周囲炎になる発症リスクが明らかに高いと報告されており、

※参考文献1 Karoussis IK, et al.A comprehensive and critical review of dental implant prognosis in periodontally compromised partially edentulous patients. Clin Oral Implants Res. 2007.

歯周病の進行が進んでいる方は、インプラントを失ってしまう確率は約4倍高くなるという報告もあります

※参考文献2 Schou S, et al.Outcome of implant therapy in patients with a history of periodontitis. Appl Osseointegration Res. 2004.

 

例え、歯周病の状態が治癒しても、歯周病菌の細菌叢の影響でインプラント周囲炎にかかるリスクは健全者より高い状態が続くという報告もあります。※参考文献1,2

 

インプラントの構造図

 

また、歯周病で歯を失っている場合、歯周病で骨を大きく失っていることが多く、インプラントを埋め込む骨が足りず、大掛かりな骨造成(GBR、サイナスリフト等)の外科的手術が必要なことも多々あります。

 

しかし、この骨造成も歯周病の方はリスクが高いとされており、骨造成をしても術後感染や、そもそも骨造成が失敗しやすくなりやすいという報告もあります。

※参考文献 Clementini M, et al. Success rate and complications of vascularized bone grafts vs GBR: A systematic review. Int J Oral Maxillofac Implants. 2012. / Buser D, et al. Guided bone regeneration in implant dentistry.

 

以前はこの骨造成が国内外で積極的に行われていましたが、近年の研究で、可能であれば骨造成を回避できればした方がいいという流れもあり、それがショートインプラントというインプラントの長さを短くしようという術式を支持するものにもなっています。

【関連記事】必ず知るべきインプラントのリスクと対策

 

話が膨らみすぎましたが、このように歯周病でインプラントをするというリスクを理解していただければと思います。

【関連記事】インプラントの寿命を解説|どれくらいもつのか、寿命がきたらどうなるのか?

 

 

このようなお話を患者さんが理解していて、インプラントではなく、入れ歯にしたいという方は多くいます。

 

保険の部分入れ歯

 

しかし、入れ歯では見た目が悪い、噛めない、痛い、といったネガティブなことを、目や耳にする方も少なくありません。

 

私の医学的知見では、歯周病の方に従来の入れ歯(クラスプ義歯、ノンクラスプ義歯等)で自分の歯に入れ歯の支えとしてひっかけた場合、歯周病の進行が進んだような状態になっていることが多々あります。

 

 

それによって、自分の歯が揺れてグラグラになってしまって、入れ歯が安定しなかったり、痛かったりすることで食事や会話がむずかしくなったり、歯が抜けてしまうこともよく目にします。

 

歯周病で入れ歯で歯が抜けた症例

 

このような入れ歯の事情から、インプラントはしたくないが、普通の入れ歯にもしたくないが、どうすればいいかわからないという患者さんのお悩みにつながっていきます。

 

しかし、歯周病の方でインプラントをしたくなく、普通の入れ歯にもしたくない、という方には、ドイツ式入れ歯と呼ばれるテレスコープ義歯が向いている可能性があります。

【関連記事】テレスコープ義歯を完全解説!特徴、種類、メリット、費用は?

【関連記事】入れ歯かインプラントか?わかりやすい選ぶポイント

 

歯周病の方の後悔する入れ歯の種類

歯周病でクラスプ義歯を装着して悩んでいる患者さんの症例

 

私が多くの患者さんを診てきた中で、初診時の状態で歯周病の方で、後悔しやすい入れ歯の種類は、

クラスプ義歯やノンクラスプデンチャーと言われる、入れ歯の支えに周囲の歯に入れ歯を引っ掛ける構造の仕組みの入れ歯が多いという臨床実感です。

 

入れ歯の仕組み図

 

クラスプ義歯(デンチャー)とは、健康保険内治療でも保険外治療でも使用される針金のような金属製のバネのようなひっかけを使う入れ歯の種類です。

 

ノンクラスプデンチャーで後悔した症例

 

ノンクラスプデンチャーとは、保険外治療で、クラスプ義歯の金属製のバネを樹脂のものに置き換えた入れ歯の種類ですが、クラスプ義歯と同じように周囲の歯に入れ歯の支えとしてひっかける仕組みは変わりありません。

 

したがって、クラスプ義歯もノンクラスプデンチャーも歯周病のような歯に負担がかかりすぎてしまうため、早期に歯が悪くなってしまうリスク、そして歯が揺れている状態では入れ歯そのものが動いて常時痛みがあったり、うまく食事ができない可能性があります。【関連記事】 ノンクラスプデンチャーで後悔しないために

 

そのため、どんどん歯が抜けてしまって後悔しないように、これらの入れ歯の種類もよく検討することをおすすめします。

【関連記事】入れ歯の種類の選び方を解説

 

歯周病の方が将来困らない入れ歯の治療方法

では、これまでお話しした、従来の入れ歯の問題点を踏まえて、歯周病の方が困らない入れ歯治療の条件とは、

  • 入れ歯の支えとなる歯に負担をかけづらい
  • 見た目も自然
  • 歯周病でも使える
  • もし、歯周病になって歯を失っても修理して使うことができる

以上のような特徴を持っていると、歯周病の方が将来も困らない入れ歯の治療となり得ることがわかります。

 

歯が全体的にグラグラなので、将来的なことも考えて治療したい50代女性の治療前

 

よくある従来の入れ歯で治療をすると、このように針金を使ったクラスプ義歯となります。

そして歯周病の歯が、その支えに耐えきれず、どんどん歯が抜けてきて困っていたしまいます。

 

このまま、歯が抜けては入れ歯を作り直し、再び他の歯に入れ歯のひっかけとして、を繰り返していくと、より状況が深刻となり、歯に悩むことがより多くなっていく可能性があります。

 

そこで、このような歯周病の患者さんには、残せる歯を義歯の内部に取り込み、支えにしながら守っていく仕組みであるドイツ式入れ歯と呼ばれるテレスコープ義歯で治療をすることが最善であると私は考えています。

 

歯が全体的にグラグラなので、将来的なことも考えて治療したい50代女性の治療前

歯周病で従来の入れ歯をしていて困っていた患者さんの治療前

歯が全体的にグラグラなので、将来的なことも考えて治療したい50代女性の治療前の見た目

歯周病で従来の入れ歯をしていて困っていた患者さんの治療前の見た目

歯が全体的にグラグラなので、将来的なことも考えて治療したい50代女性の治療後

歯周病の方にドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療した状態

歯が全体的にグラグラなので、将来的なことも考えて治療したい50代女性の治療後の見た目

歯周病の方にドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療した状態の見た目

【関連記事】テレスコープ義歯を完全解説!特徴、種類、メリット、費用は?

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯では、インプラントのような骨に金属製のボルトのようなものを埋め込む外科手術もなく、磁石のような構造も使用せず、ご自身の歯を利用しています。

 

かつて歯周病だった方は、一旦歯周病が治っても再燃する可能性を見越す必要がありますが、このドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯では、例え歯が抜けていっても簡単な修理で作り変えることがないよう歯科医師が設計することが重要となってきます。

 

実際に当院でドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療をした方を、症例集にてBEFORE、AFTER、治療費用等も全て公開していますので、今後の治療のご参考になれば幸いです。

歯がボロボロBEFORE・AFTERの症例集

【症例集】歯がボロボロでもドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で歯の悩みがなくなるBefore、After!治療方法と費用を掲載

 

 

また、実際、当院でドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療をした感想も第三者機関にアンケート、口コミをとっておりますので、良いことも良くないこともあわせてご覧いただければと思います。

テレスコープ義歯とドイツ式入れ歯の口コミ

 

 

このように歯周病の方で歯を失った方には、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療をすることで現在、そして将来的な歯の悩みがなくなる可能性があります。

 

テレスコープ義歯の名医

【書籍紹介】ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)がよくわかるおすすめ書籍

 

歯周病治療だけでは治らない重度歯周病の方の治療方法

当院の初診の方でよくあるお悩みが、これまで歯周病の治療をずっとしてきたが、よくならず、歯がどんどん悪くなってきているというお悩みです。

 

残念ながら、ある程度全体的に歯周病が進んだ状態、つまり重度の歯周病の方は、歯の周りをきれいにする歯周病治療や、骨や歯茎を再生させる歯周再生療法、最新と謳われている歯周病治療のみでは、状況が改善しないことも多々あります。

 

歯周病で入れ歯を検討している方

 

こちらの患者さんも長年、歯医者さんで歯周病の治療をしていた患者さんです。

 

 

歯周病専門医のもとで長年歯周病の治療をしていたものの、状況がよくならず、当院にお越しになられました。

 

残念ながら、この状態で歯周病治療をしていてもよくならないことが多いというのが、長年私がこのような治療に携わっていて感じる臨床実感です。

 

その理由を今回は2つ解説します。

 

歯周病の状態の解説図

 

1つ目は、歯周病の歯の歯根(歯の根っこ)部分が骨にあまり埋まっていないにもかかわらず、その骨に埋まっている歯根に対して歯の背丈が長すぎるため、歯の動揺(揺れ具合)が改善せず、悪化の一途を辿ることが理由です。

 

このような状態を歯冠歯根比(しかんしこんひ)の不良と歯科医学的に言います。

 

歯周病の専門医や患者さんの気持ち等から、良かれと思い、歯を削らず、抜かず最大限に残そうという気持ちがあるかもしれません。

 

しかし、ある程度歯周病が進行した状態では、歯冠歯根比を改善するために、歯の背丈を短くして歯の揺れの重心を落とし、歯を温存させることが歯を保存(残す)上では重要になることもあります。

詳しくは後ほど症例で解説します。

 

歯周病で入れ歯を検討している方

 

理由2つ目は、全体的に歯周病になって進行すると、噛み合わせが不良になり、噛み合わせのバランスが乱れているからです。

 

歯を失っているか失っていないかにかかわらず、噛み合わせのバランスが乱れると、部分的に噛み合わせが強くなったりすることで、歯周病のようになったり、歯周病が急速に進行することもあります。

 

そのような場合では、噛み合わせの調整では改善しないことが多く、全体的に噛み合わせを一気に治さない限り改善しないことも多々あります。

 

 

このように、歯周病治療だけでは治らない重度歯周病の方の治療方法は、以上の2点、

  • 歯の重心を落とすこと
  • 噛み合わせのバランスを整えること

が、重要となってきます。

 

 

重度歯周病の方で入れ歯治療をする方は、これに加え、先述した歯に負担をかけにくい仕組みの入れ歯治療をすることが望ましいと考えています。

 

歯の重心を落とすために、歯を大きく削ることになることもあり、その場合はやむを得ず、歯の神経(歯髄)をとる、神経の治療をしなければならないこともあります。

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯やその他の治療に関わらず、可能な限り歯の神経(歯髄)は温存させた方が望ましいですが、このような歯周病で歯冠歯根比が不良な場合は、そのままにしておくと歯が抜けてしまう方が歯を失うリスクが高くなります。

 

したがって、歯周病の場合は、歯の神経をとって歯を温存させるかどうかの判断は治療前の精密検査で、私が医学的に判断し、最終的には患者さんと話し合って決めていきます。

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の種類の図

 

なお、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の種類には、様々な種類があり、その中でもコーヌステレスコープ、リーゲルテレスコープはその特性上、できる限り神経を温存させる方を選択し、AGCテレスコープや、歯周病の方によく私が選択するレジリエンツテレスコープは歯髄よりも歯の温存を図ることが多いという臨床実感です。

 

というよりは、現在のお口の中の状態を踏まえて、かつ将来的な予想も行い、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の種類を決定することが重要です。

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯を教育する小西 浩介

 

よく歯科医師にドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の依頼講演を行いますが、その際によく受講生にもこのようなケースはどうしたら良いですか、という問いを頂きますが、歯の残り方や噛み合わせ等、本当にケースバイケースであることをお伝えしています。

 

しかし、そもそも歯がボロボロ、グラグラという方では、歯を失ったところ以外の歯がとても健康的であることはそれほど多くなく、いずれにしても歯を削って治療をやむを得ないことも少なくありません。

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯は、原則健康であっても傷んでいる歯であっても、全ての歯を義歯の内部に取り込むことを推奨しています。

 

全ての歯を含むことで今後の将来的な歯のトラブルにも対応することができるからです。

 

患者さんからよくいただくご依頼で、前歯や奥歯だけの部分的なドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療をしてほしいというご希望もありますが、私は推奨しておりません。

 

なぜなら、部分的なドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯は、万が一その支えている歯にトラブルが起きた場合、全てやり直しになってしまい、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のメリットを活かせないからです。

【関連記事】テレスコープ義歯のデメリットとは

 

 

そもそも部分的なドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯はその支えている歯に過剰な負担を強いられるため、歯のトラブルも起きやすくなります。

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯を長期的に成功させるポイントは、いかに先を読み、万が一その歯が悪くなった時に次の手がうてる(作り直さず)ような設計にしておくことです。

 

他院でのテレスコープ義歯の失敗症例

最近では、他院でドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の部分的な治療をしたり、全体的に内冠(ないかん:歯につける金属製のキャップ)が連結されたリーゲルテレスコープの症例で、どこかの歯が悪くなってしまい、どうしようもなくなって困っているという患者さんが当院に多数来院されています。

【関連記事】注意!テレスコープ義歯で失敗後悔しないために

【関連記事】リーゲルテレスコープ義歯とは|種類、メリット、デメリット、費用を解説します

 

あらかじめ、そのようなリスクやデメリットの説明をご理解された上で治療を受けていれば、1つの選択肢になりうるかもしれませんが、患者さんのことを思えば、よくご検討された上で、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の治療を受けていただければと思います。

【関連記事】東京でドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のおすすめ歯科医院の探し方

 

当院の重度歯周病の方への入れ歯治療例

では、これまでのことをふまえて実際に、当院にて重度歯周病の方への入れ歯治療例を解説します。

 

歯周病で入れ歯を検討している方

 

先ほど見ていただいた50代男性で、長年他院で歯周病治療を行なっていたものの、状態が悪化してきて、困っている患者さんです。

 

このような方で多いのが、歯の揺れがどんどん悪化してしまい、歯と歯を接着剤でとめてなんとかしている状態です。

 

これは、一見揺れがおさまっているように見えますが、残念ながら歯周病の根本的な解決には至っていません。

 

初診でお話しやお悩みをおうかがいし、精密検査にて重度歯周病で、歯冠歯根比が不良であり、やむを得ず、神経の治療を行うことで歯の保存し、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープという歯茎と義歯の密着による吸盤のような吸着現象という仕組みで、弱くなってしまった歯に負担をかけないという治療方法で治療をすることにしました。

【関連記事】レジリエンツテレスコープとは|メリット・寿命・費用・症例を専門医が解説

 

これは、違う歯周病の患者さんですが、

重度歯周病の女性の口の中

治療前

重度歯周病の方に行ったドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープ

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープ治療後

重度歯周病の方にドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープ

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープ治療後の義歯の内部

 

このように、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープは歯を温存させ、それを義歯の内部に入れることで、食事等の際にその歯が義歯が動かないようサポートしてくれるという仕組みです。

 

このような歯周病の既往のある方は、インプラント周囲炎を起こす可能性があることや、そもそも歯周病で骨が溶けているため大掛かりな骨造成(GBR、サイナスリフト等)が必要になることがあるため、私はインプラント治療以外でご提案することが多々あります。

 

歯周病で入れ歯を検討している方

 

先にあげた患者さんも歯周病で歯が悪くなってしまい、食事や日常生活に大きな支障が出生じて、お気持ちとしても早く良くなりたいという気持ちが強くなっていました。

 

まずは、早期にこのお悩みや歯周病の状態を大きく改善させるために、治療開始1回目に仮義歯の型をとり、治療開始2回目に残せない歯を抜歯、残せる歯を短くし、歯の揺れを劇的に抑え、その上から仮義歯を装着します。

 

歯周病で入れ歯を検討している方

治療前

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープの仮義歯

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープの仮義歯

歯周病の方のドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープの仮義歯の内部の歯の様子

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープの仮義歯の内部の歯

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープの仮義歯の見た目

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープの仮義歯の見た目

 

仮義歯を入れたことで、初めは違和感はありますが、1か月程度で多くの患者さんは慣れてきます。

 

この慣れは、患者さんによって大きく異なり、仮義歯を入れてすぐにお話し、発音が問題なくでき、食事もなんでも食べれます、という方もいれば、大変そうな方もいます。

 

しかし、そのような方も1か月もすれば慣れ使いこなせるようになっています。

 

 

仮義歯の試し入れは歯を先に抜くことは避けたいため、試し入れができないので、患者さんに見た目を確認してもらうことができないことが多々ありますが、

仮義歯を入れてから改善したい見た目等は、最終的なドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯を製作する際におうかがいしていますのでご安心いただければと思います。

 

仮義歯を入れてから歯周病の治療等も継続して行いますが、当院ではほとんどのケースでは、一般的な歯科医院の治療ほど治療回数はかかりません。

 

一度にまとめて治療をすることで患者さんの通院負担も減り、精神的も楽になるであろうという試みです。

ただし、治療回数が多くなっても良いから小刻みに治療をしたいという患者さんもいますので、患者さん個々のご希望に沿って行なっています。

 

歯周病で入れ歯を検討している方

治療前

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯での治療後

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯での治療後

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯での治療後の見た目

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯での治療後の見た目

 

最終的には、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の内部の自身の歯の揺れも全てなくなり、歯周病の状態も改善し、歯の悩みがなくなり食事も選ばなくてよくなったと喜んでいただきました。

【関連記事】総入れ歯とテレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)の違いと選び方

 

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の構造の解説図

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯のレジリエンツテレスコープは、歯を残すことで総入れ歯とは違い、義歯の動きも制御でき、食事や会話などの日常生活も優れています。

 

また、歯を残していることで、歯根膜という咬んでいることを感じるセンサーのような組織が存在することから、自分の歯で噛んでいるという感覚も保存しえます。

 

お手入れも外冠(がいかん:自分で取り外せる義歯)と歯に装着している外さない内冠(ないかん)を装着している歯を1日1回程度、お手入れし、就寝時もつけてままで過ごせます。

 

入れ歯洗浄剤につける必要も、入れ歯用接着剤も使用しません。

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の内冠の状態

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の内冠の状態

 

外冠を外すと、内冠をつけた歯はバラバラになっていますので、お手入れも行き届きやすく、これまで歯周病になりやすかった方には、とても良い環境になります。

なお、この状態で過ごすことはありませんのでご安心ください。

 

もし、将来的に歯周病が再燃して歯が抜けることになっても簡単な修理で最後は総義歯(総入れ歯)としても使っていただくこともできますので、優れたコストパフォーマンス、ならびに肉体的にも優しい治療方法となり得ます。

 

 

このように重度歯周病でお困りの方はたくさん来院されています。

そのような方はやはり終わりのない歯周病の治療で、かつ悪化している現状にとても不安でいらっしゃいます。

 

最新の医学研究では歯周病は、動脈硬化性疾患、糖尿病、関節リウマチ等の自己免疫疾患、悪性腫瘍、炎症性腸疾患、腎臓病、呼吸器疾患、脳への影響など、全身状態に影響を与える可能性が示唆されており、全身的な影響を踏まえれば早めに治療を行い、できる限り状態は良くした方が望ましいと考えています。

参考文献:山崎和久 編集:口腔細菌叢はいかにして全身疾患へつながるか 実験医学VOL.44 No.12(増刊)2026 羊土社

 

重度歯周病で接着剤で歯を固定している患者さんの状態

治療前

重度歯周病で接着剤で歯を固定している患者さんの状態の見た目

治療前

 

こちらの方も先程の方と同じように歯周病で長年悩んでおり、総義歯(総入れ歯)になるかもという不安からなかなか次の行動に移せなかったという患者さんでした。

 

このように、歯の揺れが接着剤で止められている場合もありますし、ブリッジで全て連結しているものの、全ての歯が歯周病になってしまい、どうしようもなく困っている、という方もいらっしゃいます。

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療後の状態

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療後の状態

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療後の状態の見た目

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療後の状態の見た目

 

しかし、歯冠歯根比を改善したり、噛み合わせを改善し、最終的にはドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯で治療すると、歯の不安も劇的に改善することも多々あります。

【関連記事】全体の歯がグラグラする原因と最適な治療方法を解説

 

歯周病の入れ歯治療の治療費用と治療期間について

当院では歯周病の治療単体では行なっておらず、最終的にどのようなドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の種類で治療するかによってパック料金のような形で治療費用を設定しております。

 

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯に必要な仮歯や歯周病治療、虫歯治療等もこの治療費用に入っています。

 

ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯は自由診療(保険外治療)となりますので、一般的には治療費用がどれほどかかるかわからないという不安が患者さんにありますが、当院では明朗会計になるようパック料金で、治療前にあらかじめ説明しておりますので、ご安心ください。

【料金表】歯の状態に合わせた治療費用の料金表

 

先程の患者さんのように、仮義歯を早急に入れることが大半です。治療をし始めておよそ2週間程度で仮義歯を入れることもできます。

 

抜歯をした部分の治癒を待つために、数ヶ月待つ必要があり、治療期間のトータルはおよそ10か月から1年程度です。

 

その期間の前半は1~2週間に1回程度、後半は1か月に1回程度です。

【関連記事】ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の治療の流れ|初診相談から完成まで専門医が解説

 

歯周病と入れ歯に関するよくあるご質問

歯周病と入れ歯に関するよくあるご質問をいくつかご紹介します。

 

Q:全体的に重度歯周病ですが、全て歯を抜いて総入れ歯を検討していますが、総入れ歯か、歯を残して入れ歯にするかどちらがおすすめですか?

A:歯が残せるかの状況によりますが、残せる限り歯は残してドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯にすることをお勧めします。歯周病で歯を抜歯する場合や歯が抜けてしまった場合は、歯の根っこを支えていた骨や歯茎が高度な吸収(とても減っている)してしまうことが大半です。ですので、総入れ歯では、その顎の骨が乏しい場合は入れ歯が安定しにくいことが予想されますので、骨と支えの歯を残すという意味でドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯が有利となりえます。

【関連記事】歯がボロボロで総入れ歯にしたい方におすすめの治療方法

【関連記事】テレスコープ義歯を完全解説!特徴、種類、メリット、費用は?

 

Q:現在大型のブリッジが入っており、重度歯周病で総入れ歯しかないと言われています。できれば総入れ歯も、インプラントも避けたいのですが、何か良い治療方法はありますか?

A:大型のブリッジで重度歯周病になっている方は当院に多数来院されます。そのような場合、ブリッジを外して中を見てから、となると、歯がないまま生活をせざるを得ないこともあります。当院では、ブリッジを外す前に、どの歯が残せるのか、総入れ歯なのか、と治療前に精密検査でおおむねお話しができますので、まずはご相談いただければと思います。

【関連記事】50代60代で“総入れ歯しかない”と言われた方の症例集

【関連記事】ブリッジで後悔した方におすすめの治療方法

 

Q:現在ブリッジが入っており、歯周病でグラグラなのですが、ブリッジを外して抜歯をしてしばらく入れ歯が入らない、歯がない状態が続くと言われました。すぐに入れ歯を入れることはできますか?

A:当院では、ブリッジを外す前に、あらかじめ仮歯や仮義歯を用意しておき、それからブリッジを外したり、抜歯を行います。これによって歯がない期間がなくなり、患者さんも安心して治療を受けていただいています。このような治療方法は、原則保険治療内では行うことができないこと、高度な治療技術が要求されるため、一般的ではありませんので、歯科医院に個別にご確認いただく方が良いと思います。

【関連記事】総入れ歯で歯がない期間の食事はどうすればいいのか?解決策を解説します

 

Q:現在かかっている歯医者で重度歯周病と言われ、抜歯と言われ入れ歯を検討していますが、寝るときに入れ歯は外した方が良いと言われました。寝るときは入れ歯は外した方が良いですか?

A:歯周病の方に限らず、入れ歯を外して寝ると、寝ている際に無意識下で歯を咬んだり、食いしばったりすることで、残りの歯に負担がかかってしまいます。しかし、一般的には、入れ歯や寝る時は外しましょう、という指示が多いようです。当院で行うドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯や総入れ歯は全て就寝時も装着していただきます。それによって寝ている際の過剰な負担も義歯が守ってくれます。現在の入れ歯の就寝時の取り扱いは治療を受けた歯科医師に指示を仰いでいただければと思います。

【関連記事】50代で入れ歯は恥ずかしい?悩みを解決する方法

 

まとめ|歯周病の方にはドイツ式入れ歯が向いていることがあります

このように、歯周病の方には、治療の難しさゆえに、一般的な入れ歯治療では難しいことがお分かりいただけとは思いますが、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯でなんとかなるかもしれないという希望も持てたかもしれません。

ただ、ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯も万能ではなく、適応可能な症例、適応外症例、向かない症例もあります。

また、メリットのみならず、デメリットにもきちんと目を向けることも重要です。

 

歯周病の方で入れ歯をご検討の方の多くは、歯医者に行くことが億劫になる気持ちもわかりますが、歯をきちんと治し、心身ともに良くなれるお手伝いができればと思います。

 

ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)のbefore,after

【症例集】歯がボロボロでもドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)で歯の悩みがなくなるBefore、After!治療方法と費用を掲載

 

 

50代60代で総入れ歯しかないとなった時の専門の歯医者は、このは歯科クリニック東京

 

当院で治療をご検討の方は、治療を行う前に初診ではご相談を行っております。

 

自分にはどのような治療方法が向いているのか、もし治療するとどのような感じになるのか、といった様々な不安な気持ちをご相談いただければと思います。

 

初回のご相談は、初診料5500円(自由診療)で承っています。

このは歯科クリニックの予約フォーム

 

このブログや症例集を通じて、お一人でも、歯で悩んでいる方が少しでも前向きな気持ちになれることを願っています。

 

ドイツ式入れ歯の名医のこのは歯科クリニック東京の院長小西浩介が解説するブログ

 

 

総入れ歯・ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯の名医は小西浩介

執筆者 このは歯科クリニック 院長 小西浩介

【執筆者紹介】全国の歯科医師に総入れ歯・ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)を教育する院長 小西浩介の経歴紹介

このは歯科クリニック
院長:小西 浩介(ドイツ式入れ歯・テレスコープ義歯・総入れ歯治療専門)

〒113-0001 東京都文京区白山1-33-27 HDCビル1F/2F/B1F

 

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